BitSummit Driftの任天堂ブースは，まさにインディーのお祭り！ 出展12作品から発売前の4タイトルをレポート

　2024年7月19日から21日まで京都で開催されるインディーゲームイベント「BitSummit Drift」に出展している，任天堂のブースをレポートしよう。

　BitSummit Driftは，京都市勧業館みやこめっせの1F第2展示場と3F第3展示場の2エリアで行われており，後者は個人開発者/小規模スタジオのタイトルのブースと，それらのインディー作品を支えるパブリッシャ/レーベルのブースが中心となっている。
　入場してすぐに目に飛び込むのは，インディーゲームの主要プラットフォームでもあるNintendo Switchを発売する任天堂のブースだ。たくさんの提灯が飾られた，まさにインディーの祭典といったお祭り感のあるビジュアルも印象的である。


　試遊出展されているゲームは，今後リリース予定の新作を含む12タイトル。「スイカゲーム」や「8番出口」など販売中の人気作に，日本語対応とパッケージ版の発表でさらなる注目を集める「Balatro」，リリースされたばかりの「SCHiM - スキム -」「ボウと月夜の碧い花」など話題作ぞろいだ。



　その中から，発売前の4タイトルを紹介しよう。
　1本目は，2019年にPC（Steam）でリリースされ高い評価を受けたリズムゲーム「A Dance of Fire and Ice」だ。2つの並んだ惑星が回転しながら譜面を進んでいくので，それぞれの惑星が譜面に重なった瞬間に，リズムよくボタンを押すという操作が特徴となっている。


　操作やルールは単純だが，リズムの変化がなかなかの曲者で，一度ミスするとやり直しというややシビアな面もある。

デベロッパ / パブリッシャ：7th Beat Games，2024年発売予定

　2本目は，David Hellman氏（Braidのアーティスト）などインディーゲーム界のベテランたちが制作する「アレンジャー・ロールパズリングの旅」だ。RPGとパズルが融合した新感覚の“ロールパズリングゲーム”とのことで，自身とともに床（グリッド）が動く主人公を操作し，パズルを解くようにゲームを進めていく。


　ゲームの仕組みというだけではなく，この世界に生きる主人公自身が「自分が動くと地面が動いてしまう」という性質を持っており，それによって住民から迷惑がられることも。そんな状況で周りに馴染めない主人公が，自分の居場所を見つける旅に出るという物語だ。

デベロッパ / パブリッシャ：Furniture & Mattress，2024年7月25日発売

「アレンジャー・ロールパズリングの旅」ストアページ

　3本目は，KRAFTONの開発スタジオ5minlabが手がける「Kill The Crows」……って，おや？　筆者の記憶違いか見落としかもしれないが，「Kill The Crows」のSwitch版は，日本向けに正式発表されていただろうか？


　と，そんなサプライズ感ある披露となった本作は，西部開拓時代を舞台にしたトップダウン視点のシューターで，プレイヤーを含むすべてのキャラクターが銃弾1発で倒れるという特徴を持つ。左スティックで移動し，右スティックで狙いを合わせるという，いわゆるツインスティックシューティングで，特殊なスキルを交えながらわらわら湧いてくる敵を倒す（または倒される）感覚はクセになる。

デベロッパ / パブリッシャ：5minlab， 2024年内発売予定

　最後は，写真がキーとなる謎解きアドベンチャー「The Star Named EOS 〜未明の軌跡へ〜」だ。
　プレイヤーは，家に残された風景写真からヒントを得ながら，行方不明となった写真家の母親の思い出や失踪の真相に迫っていく。残された写真のシーンを再現して撮影することで，母親の記憶を追体験するように物語が進んでいくのが魅力で，アートスタイルやグラフィックスにも注目だ。

デベロッパ：Silver Lining Studio / パブリッシャ：PLAYSM， 2024年7月23日発売予定

「The Star Named EOS 〜未明の軌跡へ〜」ストアページ

　任天堂ブースでは，「A Dance of Fire and Ice」「スイカゲーム」「8番出口」「ぶっとバード」の4タイトルがそれぞれ個別の試遊台で，そのほか8タイトルが制限時間15分でプレイしたいゲームを自由に遊べるようになっている。


　また試遊参加者には，特製手拭いのプレゼントも行われている。出展タイトル開発者へのミニインタビューが掲載された，提灯デザインの小冊子も配布しているので，イベントに参加する予定のある人は要チェックだ。

手拭いと小冊子（開発者インタビューノート）。手拭いを広げた図はこちら。なお，どちらもなくなり次第配布終了とのこと

任天堂公式サイトの「BitSummit Drift」お知らせページ

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