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立体紙人形のような手描きアートが特徴のポイント&クリックADV「Gloomy Juncture」,日本語対応デモを公開中
Gloomy Junctureは,どこか古めかしくも奇妙な1990年代風の世界で生きる平凡な清掃員が主人公となる。陰影の強いムーディな照明スタイルや,主人公の語り口などを前面に押し出した“ネオノワール”と呼ばれる世界観の中で,プレイヤーは妄想と現実が渦巻く物語に身を投じる。
プレイ画面は一人称視点となっており,世界をじっくり観察しながら必要なアイテムを入手したり,パズルを解き明かしたりして,次のエリアをアンロックしていくという,ゲームオーバーのない,シンプルなポイント&クリック型のゲームプレイで展開する。
本作の大きな特徴となるのが,紙をしわくちゃにしてから伸ばした手描きのテクスチャーを,ローポリの紙人形に貼り付けて作ったようなキャラクターやアイテムで構成されているところだ。
すべてのゲームオブジェクトは,その形や影の歪みを考慮しながら手描きされ,それをスキャンしてテクスチャー化し,カスタム開発されたシェーダーやポストプロセッシングにより,荒々しくも美しい独特のアートスタイルを実現している。
そこに電灯やネオンから漏れる光,霧などがボリュメトリックに表現されており,どことなく淫靡な雰囲気が強調されている。
公開されているデモでは,店主に吐しゃ物を清掃するように強要される中で,必要な洗剤を探しているうちに不気味な世界の中に紛れ込んでいくというストーリーが展開していく。なぜ清掃用のアイテムを探さなければならないのか,どうしてスタッフルームに入るのに鍵を盗み出す必要があるのかなど,“パズルを解くためのパズル”が散りばめられている。
1980年代から1990年代にかけて人気だったポイント&クリック型アドベンチャーらしい作りになっており,その独特の世界観に引き込まれるのに時間はかからないはずだ。
Gloomy Junctureは,すでにさまざまなインディー系ゲームイベントで評価されており,BitSummit Driftでもビジュアルデザイン最優秀賞を受賞している。
まだ発売時期なども決まっていないようだが,気になる人はデモをプレイしつつ,ウィッシュリストに追加しておくといいだろう。
「Gloomy Juncture」公式サイト
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