プレイレポート
“剣と魔法”ならぬ“銃と魔法”で戦うTPS。PlayStationブースに出展の「潜阈限界(Exiledge)」プレイレポート[CJ2024]
本作は“次世代ハイスピードTPS”を謳うタイトルで,敵を倒してさまざまなスキルを入手し,自身を強化していくハック&スラッシュ要素が特徴の1つとなっている。ただ,今回の試遊バージョンでは短時間のチュートリアルの後,すぐさまボス戦に挑む内容となっていた。
その敵は白い外骨格と赤いチューブのようなものを身にまとった獣といった風貌で,口から吐く熱線や素早い飛びかかりで攻撃してくる。基本となるのは2種類の銃器による攻撃と,ダッシュによる回避だ。
このダッシュがなかなか優れもので,スピードが速いうえに移動距離も長く,初めてのプレイでも避けては撃ち,避けては撃ちといった感じで戦闘を楽しめた。
だが,銃器の攻撃だけで相手の体力を削りきるには,結構な時間が必要になる。近接攻撃も用意されているが,特にボス戦になると少々危険な手段になる。
そこで役立つのが,2種類用意されているスキルだ。今回の試遊バージョンでは,最初に選ぶキャラによって「火の玉を投げつける」「相手を出血させる攻撃を繰り出す」「与ダメージ量と被ダメージ量を一定時間倍にする」といったものが使用できた。
スキルを使用すると,一定時間使用不可になる。だが,今回の試遊の範囲内では,その時間は長くても20秒程度で,相手の攻撃を避けていると,いつのまにか使用可能になっているため,あまり待ち時間に悩まされる感覚はない。
スキルには,攻撃を続けていくことで溜まるゲージがマックスになると発動できる「ザラ召喚」というものもある。名前の通り,ザラと呼ばれる存在を呼び出すのだが,このザラは鎌のような武器で敵に大ダメージを与えるだけでなく,ブラックホールのようなものを生み出し,敵を一定時間足止めしてくれる。
このような「剣と魔法」ならぬ「銃と魔法」的な世界観や戦闘システムが,本作の特徴の1つと言っていいだろう。
前述したようにダッシュが使いやすいので,攻撃を避けることはそれほど難しくなかった……と言いたいところなのだが,今回の敵は体力が非常に高く,“たまにしかないヒット”が積もった結果の敗北を繰り返すことになってしまった。
勝利のためには,スキルを発動可能な状態で温存するのではなく,積極的に使っていくことが必要になりそうだ。そういった意味でもハイスピードなTPSになるのかもしれない。
また,今回は体験できなかったが,敵を倒して入手したスキルの組み合わせを考え,自分だけのスタイルを作っていくのはなかなか楽しそうだ。ザラの存在をはじめとした物語も気になるところが多いので,リリースを楽しみにしたい。
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潜阈限界(Exiledge)
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