1990年代のスロバキアでやりたい放題。オープンワールド型クライムアクション「Vivat Slovakia」，大型アップデートで英語に対応

　スロバキアを拠点に活動するTeam Vivatは，2024年4月からスロバキア語のみで早期アクセスを実施してきたオープンワールド型クライムアクション「Vivat Slovakia」の大型アップデートを実施し，英語に対応したことをアナウンスした。



　「Vivat Slovakia」は，社会主義体制の崩壊に伴い，独立を果たしたばかりの1990年代のスロバキアの首都ブラチスラヴァの街を舞台にした，三人称視点のアクションゲームだ。
　街は，共産主義の名残が残る中，弱体化した政府はさらなる腐敗を助長し，金にものをいわせて権力を手に入れた者が，陰謀と暴力で支配しているという。
　そんな中，主人公となる秘密警察の潜入捜査官であるミラン・ボルカ（Milan Borka）は，タクシー運転手に偽装して街の隅々を調査し，政治権力とのつながりで支配された裏社会の秘密を暴いていく。


　本作では，チェコスロバキアだった時代の国産車から，クラシックなドイツ製輸入車，ロシア製の作業用車両など，1950年代から1990年代にかけてブラチスラヴァの街を走っていた50種以上の自動車がフィーチャーされており，プレイヤーは自由に乗れる。
　そうしたことから，本作は「スロバキア版GTA」などと呼ばれることもあるようだ。しかし，暗躍する各組織をもてあそんでいく法外活動という点では，「ジャストコーズ」シリーズのようなイメージに近いかもしれない。


　今回行われたアップデートでは，音声の英語化のほか，街中にあるドラッグストア「Dr. Max」で購入した栄養剤で，プレイヤーキャラクターの能力を一時的に高められるようになった。
　例えば，「イチョウパウダー」はフォーカス値を向上させ，「ビタミンC錠」は無敵モードになる。高価な「アイロンフルーツ」の効能は「鉄製反動力」と分かりづらいが，“ヨーロッパ版マグニート”と紹介されているので，戦闘中にとんでもないパワーを発揮できる様子だ。

　そのほか，自動車のカスタマイズシステムが導入され，内外装パーツを取り替えてドレスアップが可能になった。さらに，特定地点に設定されたコースを走りぬくタイムトライアルも楽しめるという。


　「Vivat Slovakia」は，ストーリーミッションや公共交通機関，犬のコンパニオンといったフィーチャーを含め，2024年内の正式リリースが予定されていたが，より洗練されたゲームを目指して開発が進められており，もう少し時間がかかる見込みとのこと。早期アクセスのSteamユーザーレビューの評価は高いので，気になる人は挑戦してみるといいだろう。

「Vivat Slovakia」公式サイト