Atariの名を冠するゲーム機，24年ぶりの復活へ。新型ハード「Ataribox」の画像が公開に

　北米時間2017年7月17日，Atariは，同ブランドとしては24年ぶりの据え置き型ゲーム機となる「Ataribox」（アタリボックス）のモックアップ画像を公開した。AtariboxはE3 2017の開幕直前にその名前だけ明らかになっていたものだが，現在のところ，この新型ハードで何ができるかは判明していない。

公表されたAtariboxの本体イメージ

　公表された画像を見ると，ギザギザした溝で覆われたリブケージ風のデザインを採用する本体は，どこか「Atari 2600」を彷彿とさせるものになっている。
　Atariは現在，前面が木目調のパネルになっているものと，前面は黒，背面パネルは赤いガラスとなっているもの，2種類のカラーバリエーションを用意しているとのことだ。

上の画像はフロントパネルが木目調のモデルで，下は黒のモデルだ

ちなみにこちらが本家Atari 2600

　明らかになっているのは，HDMI出力と，microSDカード用と思われるカードスロット，そしてゲームコントローラなどの接続用となる4つのUSB Type-Aポートを備えていること程度だ。細かいスペックについては，今後，クラウドファンディングを通じて，ファンの要望を受け付ける予定であるという。

背面のI/Oインタフェース部が見える画像。上側に並んだ4つのUSB Type-Aポートらしいものと，中央のRJ-45有線LANポート，その右にフルサイズのHDMI Type Aポートと，USBポートとのサイズ比からしてmicroSDカード用と見られるカードスロットがあることを確認できる

　家庭用ゲーム機という産業を生み出した功績で知られるAtariだが，1993年に「Atari Jaguar」をリリースして以降はハードウェアビジネスから撤退している。現在はフランス資本のゲーム企業として「Roller Coaster Tycoon」シリーズなどを中心に，PCやモバイルゲームを中心に細々と活動しているという印象だ。

　このAtariboxが，「Nintendo Classic Mini」（※国内では「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」，関連記事）のようなAtariのクラッシックゲーム専用機になるのか，それとも新作ゲームもプレイできる新しいゲーム機となるのかは不明で，興味をそそられるところである。
　クラウドファンディングでのキャンペーンがどうなるかなど，続報が気になる人は，公式サイトのニュースレターにサインアップしておくといいだろう。

Ataribox 公式Webサイト（英語）