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Pioneerがゲーマー向けスピーカーに参戦。超省スペースでも臨場感のある音を楽しめる製品を体験しよう[TGS2024]
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印刷2024/09/27 00:44

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Pioneerがゲーマー向けスピーカーに参戦。超省スペースでも臨場感のある音を楽しめる製品を体験しよう[TGS2024]

 Pioneerは東京ゲームショウ2024に,コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」とスリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」,猫耳スピーカーに見えて実は違うリアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」,ポータブルゲーミングスピーカー「TQ-PG300」を展示,および体験ゾーンを用意している。

コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」とスリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」,リアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」
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 達成電器との共同ブースであるHall7 N04で実機を確認でき,体験したい場合はCRI・ミドルウェアとの共同ブースであるHall9 E33で実際にどのように聴こえるのかを確認できる。また,いずれの製品も2024年11月上旬に発売を予定している。

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Hall7 N04 達成電器との共同ブース
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Hall9 E33 CRI・ミドルウェアとの共同ブース。体験するならこちら


3つの力で5.1ch/7.1ch


 コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」とスリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」,リアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」から見ていこう。

 コアとなるのは,コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」だ。これにスリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」,リアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」を取り付けると三位一体となり,7.1chや5.1chに対応したサウンド環境になる。

 また,コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」だけでも2chスピーカーとして機能するため,予算に応じて順次そろえていける。後述するようにスリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」は既存環境にも組み込みやすい設計なので,導入のしやすさを重視したと判断していいだろう。なお,リアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」は「TQ-FG3000」専用になる。

コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」
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 小型のスピーカーで,サイズは210mm(W)×91mm(H)×91mm(D)となる。Dirac Research ABのデジタル音場補正技術の導入やクロストークのキャンセル,小型スピーカーを高音質化するPioneer独自技術BEATBLASTERなどにより,見た目に反して没入できる音を楽しめる。これはHall 9 E33で体験してみると納得がいくはずだ。なお,前段となる技術はDirac Audio by CRI for Fujitsuと思われる。富士通製PCに採用されているため,目にしたことがある読者もいるかもしれない。

 「ゲーミング」とあるのでフロント部分が光るのかと思っていたが,光の強弱で音が鳴った距離と方向を示しており「サウンドセンシングメーター」というそうだ。視界の片隅にいれておけば,どの方角から音がなかったのかだけでなく,視覚でも分かるというわけだ。光の強弱は少し暗めの部屋だと判断しやすい印象で,Hall7 N04は明るく,Hall9 E33はやや薄暗いため,2つあるPioneerブースで違いを確認してみるといいかもしれない。

実際に光っているところ。また中央のダイヤルはアルミ製
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リアサウンドエンハンサー「TQ-RG3000」
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 「Pioneerよ,ゲーマー向けだからといって猫耳とは直球にもほどがある。いいだろう! にゃーん!」と装備してみたが,ちょうど猫耳に見える部分が首の斜め後ろに配置され,後方からの音を的確に再現できるというネックハンドタイプスピーカーとなっている。ヘッドフォンの5.1/7.1chと比べてみると,より位置が分かりやすく,真後ろに近いところまで判断できた。

こうすると,猫耳っぽい
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 重量は約190gで,コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」との接続はワイヤードのみになる。装着している感じはほとんどなく,長時間プレイにも向いていそうだ。また,マイクは単一指向性エレクトレットコンデンサマイクだ。前述のとおり,コンパクトフロントスピーカー「TQ-FG3000」用の製品となり,5.1/7.1ch音源のときだけ音が再生される仕様になっている。

左側面にボリュームダイヤルと電源スイッチがある
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スリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」
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 ほぼ振動レスで卓上にも設置できるのが,スリムパワードサブウーファー「TQ-WG3000」だ。2.1/5.1/7.1ch環境を検討したとき,サブウーファーがネックになることが多いと思うが,その点を解決しやすく,サウンドバーなど既存環境への組み込みも想定している製品になる。

 サイズは344mm(W)×255mm(H)×74mm(D)と細身で,重量も約4.5kgと軽めだ。ボイスコイルの水平方向の動きを垂直方向に変えるHVT方式を採用したことで薄型化に成功しており,また,両面駆動にすることで振動をほぼなくしている。これにより床だけでなく,コンシューマ機やデスクトップPCの横,ディスプレイの裏など設置自由度が高くなった。ゲーマー向け,およびストリーマーの間でおなじみになりつつある簡易防音室にも向く製品だ。

オートパワーオンに対応するため,本体の操作はあまりしなくてもいい。Pioneerロゴの光量調整や位相切り替え,ローパスフィルターセレクトの操作ができる
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ポータブルゲーミングスピーカー「TQ-PG300」
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 Nintendo SwitchやSteam Deckといったポータブルデバイス単体でゲームをプレイするときに,物足りないと感じるのは音ではないだろうか。ポータブルゲーミングスピーカー「TQ-PG300」は,ポータブルデバイスに直接取り付けてサウンドをアップグレードできる製品になる。また,カラーバリエーションとして白と黒が用意されている。なお,本製品の開発に達成電器が関与しているため,共同ブースになっているそうだ。東京ゲームショウ2023の際にPioneerとの接点ができたのだという。

 話を戻すと,「TQ-PG300」はクロストークキャンセリング機能を備えた音響信号処理技術によりステレオ効果を向上させ,13mm×34mm角型スピーカーにより,見た目以上に大きく,しっかりした出音を実現している。なにかと回りがうるさい東京ゲームショウ会場において,ちゃんと音が聞こえて,かつ音割れもしていないといったあたりで伝わるのではないだろうか。これも会場で体験してみると欲しくなる系アイテムだ。

 重量は約130gと軽く,ポータブルデバイスとの接続はUSBポートで,クリップで挟むように固定する。Nintendo Switchに取り付けた状態では重心が大きく変化することもなかったので,急激に操作フィールが変わってしまって困る可能性は低いだろう。また,ポータブルゲーミングスピーカー「TQ-PG300」にもUSBポートがあり,本製品を通してポータブルデバイスに給電できる。

本体底部中央にUSBポートがあるポータブルデバイスであれば,ほとんど接続可能。また,通常の音量アップに加えて,より広く音を再生するモードも選べる。そして,スタンド機能付きでもある
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 ゲーマー向けアクセサリの参入としては後発となるPioneerだが,潜在的なニーズをうまく狙った製品であり,実際に体験してみると今後のゲーミングアイテムにも期待できると感じるはずだ。興味のある人は,Hall7 N04とHall9 E33に行って体験してみよう。

Pioneerの「デスクトップゲーミングスピーカーTQ-FG3000 / TQ-WG3000 / TQ-RG3000」製品情報ページ

Pioneerの「ポータブルゲーミングスピーカーTQ-PG300K / TQ-PG300W」製品情報ページ

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