紹介記事
ポーリングレート2000Hzでメカニカルスイッチ採用,追加ボタンありのゲームパッドBIGBIG WON「BLITZ2」をTGS会場でポチった話[TGS2024]
また,すでにAmazonで予約がはじまっており,「BLITZ2」は税込価格1万800円,「BLITZ2 TMR」は税込価格1万1800円で,発売時期は10月中のようだ。どちらもスティックのメカ部分意外は共通仕様になる。価格差もほぼないので,スティックのフィールで決めてもいいだろう。というわけでスティックから見ていく。
「BLITZ2」のスティックは,(ゲームパッドではもはやおなじみの)アルプスアルパイン製の部材を採用している。耐久性があり,ドリフトの心配が少ないため大人気だ。
「BLITZ2 TMR」は,TMR(トンネル磁気抵抗効果)を利用した磁気抵抗ジョイスティックで,低消費電力と安定動作に加え,4096段階のサンプリングが特徴になる。
BLITZ2と比べると機械的な部分が減っており,入力フィールも異なるのだが,この点は好みによるところだろう。なお担当者は,「どちらも良い製品なので,フィールで決めてOK!」と語っていた。筆者の場合はリニアなフィールがよく,また「BLITZ2」より気持ちスティックが重い点から,「BLITZ2 TMR」が気になった。
上記以外のスティックにかかる要素は共通しており,ゴム製ピン構造だけでなく,スティックのセンターポイントを見直すことでセンターリターン精度を高めている。また,入力の補正機能(防振機能と称されている)は10段階に対応する。
ほかの共通仕様も見ていこう。ゲームパッドとしてはやや小ぶりだが,5000円台のゲームパッドからすると大きい。XboxコントローラやRazer Wolverine v2がちょっと大きいと感じているならば,ほどよいサイズかもしれない。
また本体側面と下部に大きくシリコン部材を採用し,グリップのしやすさを高めているため,見た目以上に保持しやすいと感じるだろう。
次にボタンとD-Pad。ショルダーと背面に2つずつ追加ボタンがあり,それらも含めてすべてメカニカルスイッチを採用している。ストロークは短く設定されており,カチっという音で入力が分かるほか,フィジカルフィーバックも明確だ。
また,D-PadとA/B/X/Yボタンはメカニカルスイッチとボタンの間にシリコンパーツを挟んでいる。これはフィードバックを向上させるために採用した構造とのことだ。
担当者いわく,シリコンパーツがないとショルダーボタンに比べて押下した感覚が弱かったそうだ。Razer Wolverine v2のユーザーであれば,たまにある「押した感がなかったな,いま」が減る。減るのだ。
ショルダーボタンは「Xレバー」という構造になっており,ショルダーボタンのどこを押下しても同じ力で済むようになっている。もちろん,メカニカルスイッチなので実機に触れる際は,意図的に押す場所を変えてみると,どこでも入力フィールが同じだと分かりやすいだろう。
追加ボタンは上記のとおりショルダーと背面にある。ショルダー追加ボタンはやや小ぶりで本体中央よりになっており,持ち方によっては手全体を動かして押すことになるため,好みが分かれるところだ。個人的にはオプションパーツがほしい大きさである。
背面追加ボタンはちょうど中指で押しやすい位置にあり,薬指と小指を中心にハンドルをグリップしても邪魔になりにくい。ボタンも大きく用意されているので,こちらはあまり持ち方は問わない作りといえる。
最後に接続方式。ワイヤードとワイヤレス(Bluetoohe,2.4GHz帯)の3つから選べる。ワイヤードでもっとも入力遅延が短くなり,0.0005秒だという。2.4GHz帯接続時でも入力遅延は大きく減っており,ガチ勢またはプロでもない限り気になることはないだろうとのことだ。
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