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「gamescom 2014」の記者発表会が開催。2014年は混雑の緩和を図り,来場者が目当てのゲームに触れる機会を増やす
独ケルンメッセ 副社長 カタリーナ・C・ハマ氏 |
この成功の要因は「4本の柱」にあり,gamescom 2014においても同様の施策を展開する,とハマ氏は語っていた。それらを個別に説明していこう。
1つめの柱は,業界関係者とメディア関係者,そして出展社のみが入場できる「ビジネスエリア」について。2014年は「ヨーロピアン トップバイヤーズ プログラム」や,エンターテインメントエリアに直結する通路などを設置することで,より快適な利用を可能にするという。
2つめの柱は,エンターテインメントエリアの出展状況について。2014年は任天堂,Microsoft,Sony Computer Entertainment(SCE)の3大プラットフォーマーが出展を予定しており(SCEは出展表明済みだが,まだ契約が完了していないとのこと),そのほかにもBethesda Softworks,Electronic Arts,KONAMI,Namco Bandai Games,Ubisoft Entertainmentなどのパブリッシャに加え,Riot GamesやWargaming.netといったオンラインゲームメーカーの出展も発表された。
ここでハマ氏は,日本企業の出展──とくに世界でも先行している日本のモバイルゲーム分野からの出展に期待したいと語り,ぜひヨーロッパという新たな市場へと展開する前段階として,gamescom 2014という場を利用してほしいとアピールしていた。
さらに,初公開となるゲーム/製品を対象にした「gamescom award」では,従来の審査員が選出する賞だけでなく,来場者の投票による賞も設けるという。
3つめの柱となるのは,ケルンの街全体を舞台とする「gamescom city festival」。特設ステージではゲームのプレゼンテーションをはじめ,著名なミュージシャンによるライブ演奏,ドイツの子供向けテレビ番組のショーなどが開催される。
そして4つめの柱は,「Game Developers Conference Europa」(GDC Europa)。これは,北米で毎年開催されているGDCに次ぐ規模のゲーム開発者向けカンファレンスで,今年はgamescom 2014に先駆け,8月11日から13日まで開催される。今回のコンセプトは「変化するゲーム業界への対応とサポート」とのことで,具体的にはインディーズゲームやモバイル端末向けゲーム,ARプラットフォームなどに重点が置かれる。
また,ハマ氏はここで,gamescom 2013が大きな成功を収めたことにあらためて言及した。チケットは完売したそうだが,その反面,会場が混雑してしまい,来場者からは目当てのタイトルがなかなか遊べない,という不満が挙がったようだ。
前回の反省を生かし,gamescom 2014では入場者の制限を図り,快適な環境を保つという。具体的には,チケット販売数を制限したり,連日入場可能な通しチケットを廃止したりといった施策を行うとのこと。ハマ氏は,gamescom 2014に来場する予定のある人は,早期割引予約を利用してチケットを確実に入手してほしい,として記者発表会を締めくくった。
「gamescom 2014」公式サイト
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