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[TGS 2017]「ソードアート・オンライン」ついにVRゲーム化決定。体験イベントの参加応募受付が本日スタート
「ソードアート・オンライン Replication」と名付けられたこのプロジェクトは,5G回線を使ったVRゲーム制作プロジェクトであり,原作に登場する異世界・アインクラッドの再現を目指すという。
現在のところ限定的なイベントで楽しめるコンテンツとして計画されており,12月8日から10日まで東京スカイツリーの東京ソラマチで体験イベントが開催される予定となっている。参加応募の受付は,「こちら」で本日開始。13歳以上であることなどの参加資格が設けられているので,詳しくは公式サイトを参照してほしい。
「ソードアート・オンライン Replication」公式サイト
(以下追記)
すでに上でお伝えしたとおり,バンダイナムコエンターテインメントとNTTドコモは「ソードアート・オンライン レプリケーション」プロジェクトを発表した。
発表会場では,まず,この企画の根底にある「5G」とはなにかについて,NTTドコモ5G推進室 主任研究員岸山祥久氏は,高速・低遅延かつ多端末接続が可能なモバイル通信規格であり,4Gより「10倍速い」と説明していた。これまでのモバイル通信の常識を超えた新しい体験を可能にする規格ともいえる。
2020年を目標に5Gの整備を目指しているドコモと,新たな技術に取り組んできておりさまざまな知見を有するバンダイナムコの思惑が一致してプロジェクトは始まった。5Gで実現するコンテンツとしてVRが最適という判断が行われたのだという。
公式サイトにもすでに概略が掲載されているように,NPCの少女ミストを守り抜いて戦うディフェンス系のゲームといった雰囲気になりそうだ。
残念ながらゲームについて技術的に細かいことはまったく説明されていない。発表会では4人で体験を行うみたいな話も出ていたのだが,ゲームはプレイヤーとミストの二人で戦うような説明もあり,キリト,アスナとともに戦うという記述もある。どうやら,プレイヤー,キリト,アスナ,ミストの4人で戦うコンテンツということのようだ(?)。プレイヤー同士がパーティを組むというわけではないらしい。
となると高速通信はどこで必要になるんだという話になるのだが,ひょっとしたらサーバー側でレンダリングを行うクラウドゲーム形式なのだろうか。それであれば5Gの帯域を使った実証実験としてはふさわしいものとはなりそうだが。
このプロジェクトを進めるバンダイナムコエンターテイメント NE事業本部 プロデューサー河合泰一によると,現在,プレイヤーキャラクターやNPCミストなどのモデリングデータも制作されており,ステージについてもアインクラッド再現に向けての作業が着々と進められているとのことだ。
これまでVRデモは出ていたソードアート・オンラインだが,VRゲーム化は今回が初のようだ。アインクラッドを再現してほしいといった話はCEDECの基調講演でも出ており,今回の実証実験に留まらず,本格的なアインクラッドの再現に向けて動き出してほしいものだ。今後の展開に期待しよう。
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