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「F-15 Strike Eagle」がSteamでリリース。シド・マイヤー氏が手がけ,ヒット作となった1985年のコンバットフラシム
「F-15 Strike Eagle」は,北米のMicroProseが1985年にPC(MS-DOS)版を発売したコンバットフライトシミュレータで,プレイヤーはF-15 Strike Eagleのパイロットとして,リビアやエジプト,ベトナムなどで空中戦や地上攻撃を行うことになる。Atariの8ビット機やApple II,さらに日本のPC-9801シリーズなど,多数の機種に移植されているので,プレイした経験のある人もいるかもしれない。
Steamのストアページの記述を読む限りオリジナル版そのままで,「Steam版ならでは」といった機能追加などはおこなれていないようだ。
ゲームのグラフィックスは掲載したスクリーンショットのとおりで,現在のゲームとは比ぶべくもないが,「見事なグラフィックスで,スピーディなアクションが楽しめる作品」として高い評価を獲得し,ヒット作となった。ゲームデザインおよびプログラムを担当したのは,「Civilization」シリーズで知られるシド・マイヤー(Sid Meier)氏で,2本の続編も制作されている。
MicroProseは,1982年にビル・スティーリー(Bill Stealey)氏とマイヤー氏が立ち上げたデベロッパで,本作のようなミリタリーもののフラシムを数多く手がけたほか,「Civilization」シリーズや「X-COM: UFO Defense」などを制作した伝説的なスタジオとして知られる。1993年にSpectrum HoloByteに買収されて傘下に入ったのち,Hasbro Interactive,Infogramesと親会社が次々に変わり,2003年頃には活動をほぼ休止していたが,2019年にブランド復活を果たした(関連記事)。
Steamでは本作のほか,マイヤー氏が開発した3つのタイトルをまとめた「Sid Meier Collection」および,第一次世界大戦の空中戦をテーマにした「The Ancient Art of War in the Skies」(1992年)と本作をセットにした「Flight Combat Collection」の販売も行われている。価格もお手頃なので,気になる人は,ストアページをチェックしてほしい。
Access Accepted第646回:活動を再開したMicroProseの歴史と現状
昔からの“洋ゲー”ファンにはおなじみのゲームメーカー,「MicroProse」が2020年5月,長い休止期間を経て活動を再開することが発表された。さまざまなコンバットフライトシムや,初期の「シヴィライゼーション」シリーズで知られるMicroProseの歴史を,今回の復活劇の経緯と共に紹介しよう。
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- ライター:奥谷海人
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