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開催が近づく欧州最大規模のゲームイベント「gamescom 2023」,参加する国と地域は60で,総展示面積は1万平方m増加
「gamescom」公式サイト
新型コロナウイルス感染拡大(COVID-19)で2020年と2021年の開催が見送られたgamescomだが,リリースによれば,今年のgamescom 2023には60の国と地域が参加し,ショーフロアには26か国,33のパビリオンが設置されるという。パビリオンとは,国の公的機関が用意したブースで,予算的に独自出展できないインディーゲームの紹介を行うものだ。
ちなみに,昨年は53か国,またCOVID-19前の2019年は48か国だったとのことで,出展企業数など,詳細については後日明らかにされる予定になっている。お伝えしたように,プラットフォームホルダーとしては,任天堂とMicrosoftの参加がすでに発表された。
参加する国や地域の増加に伴い,2023年の総展示面積は新記録となる23万平方mに達するという。計算してみると,東京ドーム約5個分だ。ケルンメッセの屋内延床面積は公称28万5000平方m(屋外10万平方m)なので,上限ギリギリというわけではなさそうだが,移動だけでも疲労困憊しそう。取材するメディアの体力も思いやられる。参考までに,幕張メッセ国際展示場の延床面積は16万5000平方mとのことだ。
4月8日に掲載した記事でお伝えしたように,オープニングイベントの「gamescom: Opening Night Live」,通称ONLは今年,8月22日に開催される。司会を務めるのは,「Summer Game Fest」でおなじみのゲームジャーナリスト,ジェフ・キーリー氏(Geoff Keighley)氏。最新トレイラーやプレイ映像の公開だけでなく,最近は新作や新ハードの発表も普通に行われるので,とくにE3 2023がキャンセルされた今年のONLは見逃せない雰囲気だ。生配信も実施されるという。
ファンイベントであるgaemscomの参加者数は毎年増え続け,2013年には30万人を突破,2019年には37万3000人を記録したと発表されている。昨年は,さすがに10万人以上減の26万5000人だったが,果たして今年はどうなるだろうか。参加を考えている人は,以下のリリース文をチェックして軽く盛り上がってほしい。
出展者増そして会場拡大を発表60カ国が参加する記録的なゲームショーに
ジェフ・キーリー氏による恒例のオープニング・ナイト・ライブ(ONL)が
今年も現地で開催
ドイツ、ケルン - 2023年7月13日 - gamescom 2023は、今年の8月に記録的な5日間の開催を予定しており、60カ国からより多くの出展者が、昨年よりもさらに広いショーフロアに集結することとなりました。
gamescom 2023 公式ウエブサイト
https://www.gamescom.de/
さらに、gamescomの主催者は本日、2023年の同イベントが26カ国、33カ国のパビリオンを主催することを明らかにしました。そのため、総展示面積は2022年に比べて10,000平方メートル増加し、gamescomの新記録となる合計230,000平方メートルに達することとなりました。同様に、60の異なる国家が参加し、昨年の53から増加しました。
また、gamescomはジェフ・キーリー氏(Geoff Keighley)がホストを務める、オープニングナイトライブ(ONL)を開催します。今年も当ライブにはパブリッシャーとデベロッパーの強い関心を集めることとなりました。
ケルンメッセのgamescomディレクターであるティム・エンドレス氏(Tim Endres)は次のように述べています。「昨年は、そのユニークなコミュニティと多くのゲーム会社の強力なサポートのおかげで、gamescomは素晴らしいカムバックを迎えました。今年は、様々な分野でgamescomが成長しているため、いくつかの点でさらにステップアップしています。特に、業界の皆様から多くのご支援をいただき、ここ数年ご無沙汰していた大企業が今年参加されたことを嬉しく思っています。ストリーミング業界など関連業界へのさらなる門戸開放が実を結んでいるという事実は、gamescomの大きな魅力を示しています。結局のところ、世界で最も重要なゲームイベントとしての我々の意義は、2022年よりも国際的になっただけでなく、パンデミック以前から明らかです!私たちのコミュニティと同様、gamescom 2023の開幕が待ち遠しいです。」
ここ数週間で、以下の企業がgamescom 2023への出展を発表しました:
9GAG、Aerosoft、Amazon Games、Amazon Prime、AMD、Assemble Entertainment、astragon Entertainment、BANDAI NAMCO Entertainment、Bethesda Softworks、Crunchyroll、Devolver Digital、ESL FACEIT Group、Focus Entertainment、Frontier Developments、 GIANTS Software、Headup Games、Hoyoverse、The LEGO Group、Level Infinite、MINI、Netflix、Nexon、任天堂、Pearl Abyss、PLAION、Raw Fury、Rocket Beans TV、Samsung、SEGA、Star Wars Ashoka(Disney+)、Team17、TikTok、Ubisoft、Xbox。
その他多数の企業が後日発表される予定です。
ドイツゲーム産業協会専務理事のフェリックス・フォーク氏(Felix Falk)は次のように述べています。「ゲームは国際的な現象であり、世界中で約30億人が国境を越えてプレイしています。このような国際的なコミュニティにとって、gamescomはハイライトとなるイベントです。特に私たちのようなグローバルな業界では、コミュニティと業界が一堂に会する中心的なイベントが必要です。ゲーム産業がいかに重要な産業であるかは、誰の目にも明らかです。出展者の積極的な発展と国際性の向上は、この点においてgamescomがいかに重要であるかを証明しています。すでに世界中の何百万人もの人々が、8月末に再びgamescomが開かれるのを心待ちにしています。」
gamescom 2023のファクトと数字:
・gamescom 2022は、すでにケルンメッセのほぼ全敷地を使用していましたが、2023年には、さらに広大なスペースで開催されます。
・総面積が23万平方メートルに拡大したのは、特にホール1が追加されたことによるもので、ここには今年、クリエイター・コワーキングスペースとサイン会場を備えた「ソーシャルエリア」が設置されます。
・また、エンターテイメントエリアやインディーズエリアも拡大しています。ホール占有率の詳細は、https://b2b.gamescom.global/の公式ホールプランで確認できます。
・国際性がさらに向上しています。 特に、COVID-19大流行前の最後のイベントであるgamescom 2019と比較すると明らかで、当時は48カ国、海外シェア70%だったのに対し、gamescom 2023では60カ国、海外シェア78%の出展者が参加しています。
・さらに、2023年のgamescomには、26カ国から33のパビリオンが登録されています。
・毎年変わるパートナー国もgamescomの国際性に貢献しています。gamescom 2023の公式パートナー国であるブラジルは、50社近くのブラジル企業を出展させる予定であり、これはgamescom開始以来最大のブラジル企業出展数となります。
・グランドオープニングショーである「gamescom: オープニング・ナイト・ライブ(ONL)」は、今年もジェフ・キーリー氏とのコラボレーションにより制作され、例年同様、すでに多くのゲーム会社から大きな関心を集めています。
・gamescomスタジオは、同イベントの模様を全世界に毎日配信します。2023年にはIGNとの共同制作も予定されています。
gamescomについて
今年最大のゲームイベントとなるgamescomでは、コミュニティと出会い、gamescomの独特なお祭りの雰囲気を再び間近で体験しましょう。最新ゲームをプレイし、すべてのショーの真っ只中にいて、忘れられない時間をお過ごしください。ビジネスエリアの隣には、コスプレ、レトロ、インディーズファンのためのエリアなど、エンターテイメントエリアが皆様をお待ちしています。また、オープニングナイトライブ、gamescomスタジオでのライブ中継、多数の放送ストリームもご覧いただけます。
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