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Indie Developers Conference 2023は,コミュニティ作りの場としても重要な場所。聴講レポートまとめを会場の模様とともにお届け
IDCことIndie Developers Conferenceは,日本国内のインディーゲーム開発者やスタジオを対象としたインディー開発者向けカンファレンス。2021年にオンラインで実施されて以来,2年ぶりの開催となる。
ここ数年,インディーゲームのヒット作がいくつも登場したことにともない,各種コンテストやショー,アワードなどで,インディーゲームが注目を集める機会も大幅に増加している。インディーゲームを取り巻く環境は急速に変化しつつある一方,開発者たちはそれぞれ似たような悩みや問題を抱えているにもかかわらず,情報共有の場はまだまだ決して多くはない。
そういった個人開発者やスタジオにとって,インディーゲームに関する知見やノウハウを共有できる重要な場所のひとつがこのIDCだ。IDC2023でも,開発,マーケティング,パブリッシング,リリース後の対応などに関わった登壇者によるセッション,トークイベントなどが実施されていた。
当日行われたセッションの多くは,デベロッパの開発事例を元にしたものがメインだった。スマートデバイス用の育成ゲーム「ことだま日記」を手がけたAchabox氏,小川浩史氏による「ゲームジャム発のゲームが100万ダウンロードを達成! 〜小型ゲームを4年間続く運営型に移行できた秘訣〜」,PC用の多数決デスゲーム「キミガシネ」を手掛けたナンキダイ氏の「プログラミング力0(ゼロ)! キャラクター力のみでゲーム制作に挑んでみて」など,人気インディーゲームをテーマとした,作品作りにダイレクトに活かせそうなセッション名が並んでいた。
「グノーシア」「メグとばけもの」「NEEDY GIRL OVERDOSE」といった人気作品のプロデューサーによる鼎談「絶対に勝つためのインディープロデューサーの必殺技」,パブリッシャ側からの視点でインディーゲームに関する契約について語ったPLAYISM 水谷俊次氏による「インディーゲーム開発者が知っておくべき契約の落とし穴」など,開発者ならずとも興味をそそられるものも。4Gamerではいくつかのセッションを取材し,聴講レポートを掲載している。
PLAYISM水谷氏が,パブリッシャとの契約時に注意すべきことを解説。「インディーゲーム開発者が知っておくべき契約の落とし穴」聴講レポート
インディゲーム開発者向けのカンファレンス「Indie Developers Conference 2023」から,「インディーゲーム開発者が知っておくべき契約の落とし穴」と題されたセッションのレポートをお届けしよう。IDC主催のひとりでもあるPLAYISMの水谷俊次氏が,パブリッシャとの契約時に注意すべきこと,覚えておくべきことを解説した。
「XboxとXbox Game Passでゲームを出したい。でもどうしたらいい?」その方法をMSが説明したIDC 2023のセッションをレポート
インディーゲーム開発者向けカンファレンス「Indie Developers Conference 2023」より,「Xboxでタイトル出すにはどうしたらいいの? Game Passは?」と題されたセッションのレポートをお届けしよう。日本マイクロソフトの村山 功氏が,開発したゲームをどのようにXboxのゲームとしてラインナップさせるか,その方法や手順を説明した。
「若手ゲーム開発者対談 学生開発者から独立開発者への道」レポート。若手クリエイターが語る,ゲーム作りの考えとモチベーション維持の方法
Indie Developers Conference 2023から,「若手ゲーム開発者対談 学生開発者から独立開発者への道」と題されたセッションのレポートをお届けしよう。学生時代にゲームをリリースし,そのまま独立系ゲーム開発者になった3人のクリエイターが,ゲーム作りの考えやモチベーション維持の方法などを語った。
ゲームジャム発の作品が,100万DLを超える運営型ゲームになるまで。IDC2023「小型ゲームを4年間続く運営型に移行できた秘訣」聴講レポート
Indie Developers Conference 2023」で行われたセッション「ゲームジャム発のゲームが100万ダウンロードを達成!〜小型ゲームを4年間続く運営型に移行できた秘訣」のレポートをお届けしよう。「ことだま日記」の波瀾万丈な歴史を振り返りながら,小規模開発の運営型タイトルを継続するうえで必要な考えが語られた。
小規模モバイルゲームはいかにして100万DLを達成したのか。「ローグウィズデッド」のマネタイズを学ぶ
Indie Developers Conference 2023のセッション「100万DLを達成するための小規模モバイルゲームの開発と運営」のレポートをお届けしよう。Google Play ベスト オブ 2023のインディー部門で大賞を受賞した「ローグウィズデッド」は,どのような考えで開発され,どう運営されてきたのか。
IDC2023「絶対に勝つためのインディープロデューサーの必殺技」をレポート。3名のプロデューサーが自身のプロデュース術を語った
Indie Developers Conference 2023より,「絶対に勝つためのインディープロデューサーの必殺技」と題されたセッションのレポートをお届けしよう。「グノーシア」「メグとばけもの」「NEEDY GIRL OVERDOSE」の制作者たちが,各々のプロデュース術について語った。
小規模作品の開発においては,究極的には誰かとチームを組む必要すらない。だが,同じ志を持つ人との交流が作品に与えるプラスの影響は計り知れないものがある。ひとり,あるいは少数のチームで制作することと,製作者によるコミュニティに参加して情報交換することは,けっして矛盾することではないはずだ。そうした理念をかかげるIDCが,インディーゲーム開発者にとってさらに意義深いイベントとなっていくことに期待したい。
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