イベント
ゲーム部門はKONAMIやセガなどが受賞。国内のモバイルパブリッシャを表彰する「data.ai Top Publisher Award 2024 授賞式」をレポート
同社の傘下であるdata.aiは,独自の指標「Mobile Performance Score」(収益やダウンロード数,成長率など総合的なパフォーマンスに基づいて算出)をもとに,毎年トップパブリッシャを選出している。
そしてこのイベントでは,全世界において,2023年に上位となった国内のモバイルパブリッシャおよびモバイルアプリの表彰を行った。表彰対象となるカテゴリーは多岐におよんだが,本稿ではゲーム部門の受賞者および代表者によるコメントを中心にレポートする。
イベントのオープニングスピーチでは,Sensor TowerのCOOであるTom Cui氏が,data.aiの買収に関する経緯などを説明した |
「data_ai」公式サイト News「data.aiが「2024年トップパブリッシャー」を発表 ― 世界中の主要パブリッシャーとブランドを表彰」
コナミデジタルエンタテインメント
・トップ50(ゲーム部門)
Parent Companies Worldwide
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Campanies
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「eFootball 2024」
コナミデジタルエンタテインメント
プロモーション企画本部 本部長兼商品PR部部長 車田貴之氏
【コメント(一部抜粋)】
2024年に「パワプロ」シリーズが30周年,「プロスピ」シリーズが20周年,「遊戯王カードゲーム」シリーズが25周年,そして2025年には「eFootball」(「ウイニングイレブン」)シリーズが30周年を迎えます。これらのシリーズが長期にわたり継続し,かつモバイル展開できたのは,毎日プレイしてくれている世界中のファンのおかげです。
車田貴之氏(写真左) |
カヤック
・トップ50(ゲーム部門)
Parent Companies Worldwide
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Campanies
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「NumberMaster: 足し算ランゲーム」
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「Draw Action: フリースタイルバトル」
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「Ragdoll Break: 自由な発想で人形を壊そう」
カヤック
ゲーム事業部技術部 藤井厚太朗氏
【コメント(一部抜粋)】
カヤックがハイパーカジュアルゲームで世界的に成功している理由は,アイデアを出す部分が,競合他社よりも強いからではないかと思う。それは,社内にものを作る人材が多いことと,出てきたアイデアを否定する人があまりいないことが理由だと思います。
藤井厚太朗氏 |
セガ
・トップ50(ゲーム部門)
Parent Companies Worldwide
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Campanies
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「ハンターアサシン」
セガ
常務執行役員 エグゼクティブスタジオオフィサー/JA studios 第2事業本部本部長 第4事業部事業部長 瀬川隆哉氏
【コメント(一部抜粋)】
「ハンターアサシン」(iOS / Android)は,今や世界中の6億人以上に遊ばれています。今後も多くの人に喜んでもらえるサービスを提供していきます。
瀬川隆哉氏 |
バンダイナムコエンターテインメント
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Campanies
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「ONEPIECE バウンティラッシュ」
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「ドラゴンボール レジェンズ」
バンダイナムコエンターテインメント
ゼネラルマネージャー 田村雄也氏
【コメント(一部抜粋)】
「ONEPIECE バウンティラッシュ」(iOS / Android)と「ドラゴンボール レジェンズ」(iOS / Android)は6周年を迎えました。これだけ長く遊ばれているのは,IPを愛するファンの熱量のおかげだと思います。両タイトルとも開発のスタート時点から苦労が絶えず,それは未だに続いていますが,開発チームおよび開発パートナーの尽力のもと,今後もさまざまなコンテンツを提供していこうと考えています。
田村雄也氏 |
コーエーテクモゲームス
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Campanies
コーエーテクモゲームス
常務執行役員 マーケティング本部長 阿久津 透氏
【コメント(一部抜粋)】
今回の受賞は,2023年における成長率を主に評価されたのだと思います。モバイルパブリッシャとしての成長を牽引した要因は,「三國志 覇道」(iOS / Android / PC)と「信長の野望 覇道」(iOS / Android / PC),「レスレリアーナのアトリエ 〜忘れられた錬金術と極夜の解放者〜」(iOS / Android / PC)の人気の高さでしょう。
阿久津 透氏 |
ガンホー・オンライン・エンターテイメント&GRAVITY GAME ARISE
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Campanies
ガンホー・オンライン・エンターテイメント
パートナー・パブリッシング本部 担当部長 奥山美雪氏
【コメント(一部抜粋)】
「ラグナロクオリジン」(iOS / Android)のベースとなる,PC向けMMORPG「ラグナロクオンライン」は,サービスが20年以上続いています。今後も多くの人に楽しんでもらえるよう注力していきたいです。
GRAVITY GAME ARISE
DIRECTOR & OVERSEA BUSINESS Park Hyun Joon氏
【コメント(一部抜粋)】
2023年度まで,8年連続で増収増益を達成しています。2024年度もゲーム事業の多角化やグローバル事業戦略の展開などにより,9年連続の増収増益を目指していきたいです。
奥山美雪氏 |
Park Hyun Joon氏 |
ポケモン
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Campanies
・トップ10(ゲーム部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「Pokémon Sleep」
ポケモン
プロデューサー 小杉 要氏
【コメント(一部抜粋)】
「Pokémon Sleep」(iOS / Android)を3か月以上プレイすると,平均睡眠時間が約1時間10分長くなるという調査結果があります。社是である「ポケモンという存在を通して,現実世界と仮想世界の両方を豊かにする」を,このタイトルで実現できたのではないでしょうか。
小杉 要氏 |
サミーネットワークス
・トップ10(カジノ部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「777Real」
・トップ10(カジノ部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「[777Real]Pフィーバー 機動戦士ガンダムユニコーン」
・トップ10(カジノ部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「[777Real]新世紀エヴァンゲリオン 〜未来への咆哮〜」
サミーネットワークス
東 幸忠氏
【コメント(一部抜粋)】
受賞は,IPホルダーなどの関係者や,アプリを利用している多くのプレイヤーのおかげです。今後もエンターテイメント業界に貢献していきたいです。
東 幸忠氏 |
DMM.com
・トップ10(カジノ部門)
Japan HQ'd Parent Apps 「DMMオンクレ」
DMM.com
オンラインクレーン事業部事業部長 松縄貴重氏
【コメント(一部抜粋)】
2022年4月のサービス開始以来,「DMMオンクレ」(iOS / Android / PC)は何度もトラブルを起こしてプレイヤーには迷惑をかけてしまいました。改善を重ねてサービスを続けてきた結果,今回の受賞の運びとなったことを嬉しく思います。今後のオンラインクレーン業界の発展に期待してほしいです。
松縄貴重氏 |
なお,先だって発表されている「トップパブリッシャー賞 2024」のゲーム部門TOP50は下図の通り。東西アジアの国としては,「原神」や「崩壊3rd」などを手掛けるmiHoYo,「アズールレーン」「ブルーアーカイブ」のYostarをおさえて,「ロイヤルマッチ」(iOS / Android)を開発しているトルコのDream Gamesが2位に,ABI Games Studioを傘下に持つベトナムのOneSoftが4位にラインクインしている。
※data_ai公式サイトより |
data_aiの公式サイトでは,2024年の総合TO50も公開されている。1位は中国のTencent,2位はBiteDonce,3位はアメリカのGoogleとなっているが,国内のソニーグループ,サイバーエージェント,スクウェア・エニックスなどもランクインしているので,気になる人はチェックしておこう。
「Top Publisher Award 2024」パブリッシャー&アプリ別の年間ランキング
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