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当時の心境や今後の目標,意外なエピソードも聞けた「日本eスポーツアワード」受賞者トークイベントをレポート[TGS2024]
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印刷2024/10/01 19:59

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当時の心境や今後の目標,意外なエピソードも聞けた「日本eスポーツアワード」受賞者トークイベントをレポート[TGS2024]

 千葉県・幕張メッセにて,9月26日から29日まで開催された「東京ゲームショウ2024」にて,1月25日に発表された第1回「日本eスポーツアワード」の受賞者によるトークイベントが開催された。

 日本eスポーツアワードとは,eスポーツ文化の振興と,産業としての発展を目的として創設されたものだ。eスポーツにおける功績を歴史に刻み,後世に伝えることで,その功績が日本中に称えられる世界を作ることを目標としている。

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 現在,すでに第2回が実施中で,9月27日にはその中間発表も行われていた(関連記事)。第2回では,新たにライブエンターテイメント部門に「最優秀Vtuber賞」と「ベストバウト賞」が追加となり,3部門16賞に特別賞のeスポーツ功労賞を加えた17賞が投票対象となっている。

 イベントに登壇したのは,第1回日本eスポーツアワードにて,年間最優秀eスポーツプレイヤー賞,最優秀格闘ゲームプレイヤー賞,Under18最優秀eスポーツプレイヤー賞の3部門を受賞したあcola選手,最優秀シューティングゲームプレイヤー賞のLaz選手,最優秀スポーツゲームプレイヤー賞のうでぃ選手,最優秀マインドゲームプレイヤー賞のあめみやたいよう選手,そして最優秀eスポーツキャスター賞の岸 大河さんの5人だ。また,進行役として,eスポーツキャスター賞ファイナリストに選出された,大和周平さんも登壇していた。

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 最初の質問として,それぞれに第1回日本eスポーツアワードの受賞者となった感想が聞かれた。
 まず最初に答えた岸さんは,第1回日本eスポーツアワードのおかげで,選手をはじめ,キャスターにも注目が集まり,「日本全体でeスポーツのスタートが切られた」ように感じたという。また,こうしたみんなが目指せる場,記録が残る場で受賞できたことが,とても光栄だと語った。

 続いて,あめみやたいよう選手からは,マインドゲームプレイヤー賞にノミネートされた人がぷよぷよプレイヤーばかりで,その中で受賞できたのがとてもうれしかったと述べた。また,受賞をきっかけにあcola選手から「ぷよぷよテトリス」の攻略法を聞かれる機会があったという,横の広がりを感じられる話題も出ていた。

 うでぃ選手からは,いつもはユニフォームで活動していたため,授賞式で初めてのスーツに戸惑ってしまったことや,会場のあまりの広さに驚いたまま一日が終わってしまったというエピソードが語られた。ここで大和さんから壇上で話したときの心境が聞かれると「もう何も覚えてない」と当時の緊張感を伝えていた。

 Laz選手は,受賞を知ったとき,シューティングプレイヤーという数多くのプレイヤーが活躍するジャンルで,自身が選ばれたことに少々の困惑を感じたという。eスポーツアワードというものができたのは,ゲームの競技シーンが盛り上がってくれた結果であると感じているとも述べており,ありがたいという気持ちを語った。

 そして第1回日本eスポーツアワードで,もっとも多くの3部門を受賞したあcola選手は,Under18だけでも大変驚いたが,最優秀格闘ゲームプレイヤー,年間最優秀eスポーツプレイヤーと3つも受賞したことは,本当に実感が湧かなかったそうだ。しかし同時に,2023年はLumiRankで1位を取るなど,とても努力した年だったので,それが多くの人に評価されたのはとてもうれしく,eスポーツアワードを受賞したことが,自分を維持するいいきっかけになったと,感謝を述べていた。

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 「自身が活動するタイトル以外で気になる部門は」という質問では,先ほどに続きあcola選手が「FPSやTPSが苦手なので,上手になりたい」と答えた。というのも,あcola選手は昔「フォートナイト」を友人とプレイしているときに,まったく勝てず,とても悔しい思いをしたのだという。さらに,それでシューティングからスマブラに移行したという,ちょっとした裏話も飛び出した。

 そしてここで,FPSと言えばということで,Laz選手にアドバイスを聞いてみることに。するとLaz選手は「まだ移動に慣れてない段階だから,しばらくプレイすれば上達すると思う」と,あcola選手のゲームセンスを信じるアドバイスがされた。

 その流れで次はLaz選手が興味を持っている部門を聞いてみると,「スマブラも含めた格ゲーなど」という答えが。奇しくもお互いのジャンルに興味を持っているということで,次はあcola選手にアドバイスが求められた。すると,スマブラのコツは「ボタンをいっぱい押すこと」だという。曰く,動いていない時間がそのまま隙になってしまうので,とにかく動きまくって,先に行動を起こすことが大事なのだそうだ。

 一方で,うでぃ選手とあめみやたいよう選手は比較的どんなジャンルのタイトルにも興味を持っているようで,大会を観たり,実際にふれる機会も少なくないそうだ。

 スポーツキャスターである岸さんは,審査員としての活動で気になった部門としてFPS,TPSのジャンルを挙げていたが,やはり仕事柄さまざまなジャンルのゲームに触れているようで.多くのタイトルを口にしていた。加えて,昨今はどのゲームタイトルにおいても,活躍するプレイヤーの年齢層が広がっていることを踏まえ,eスポーツアワードのような場で,プレイヤーの交流が増え,関わりが増えていってほしいと語っていた。

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 続いて「それぞれのタイトルに取り組むうえで,難しいと思うこと」という質問では,少し脱線してしまったものの,Laz選手が乗り物酔いしやすいという話題に。今年韓国で行われた大会にて,車の長時間移動があり,大会前に体調がとても悪化してしまったという。
 また,その流れであめみやたいよう選手もかなり乗り物に弱いことが判明し,移動でタクシーを使いたくなさすぎて,1時間半歩いたというエピソードも飛び出した。

 さらに乗り物関連の話題は続き,うでぃ選手が海外の交通事情の大変さを語っていた。それによると,海外では公共交通機関が時間どおりに動かないことが珍しくないという。さらに岸さんからも「海外の大会は日本よりも想定どおりに進まないことが多い」という内容が語られ,「いつでも自分のパフォーマンスが出せるよう,そういった経験は若いうちに積んでおいたほうがいい」と,海外大会を目指すプレイヤーへのアドバイスを聞けた。

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 そしてトークイベントは,最後の質問となる「今後の活動に向けての抱負」へ移り,まずはあcola選手が答えた。
 あcola選手は「まだ分からない」としつつも,ひとまず「勝つこと」が目標であり,そのために,負けたときに相手選手をリスペクトして,相手の何がすごかったのかを分析し,今後に生かすようにしたいと述べた。

 Laz選手は,今年で選手としての活動は引退となるため,今後はまた別の形で競技で頑張る選手たちに関わっていき,アジア大会や世界大会で活躍する日本人選手が見られることに期待していると語った。

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 次にうでぃ選手は,世界大会優勝というひとつの目標を達成したので,今はまだ考えている最中だという。しかし「特に目標を用意しなくても好きであれば続けられる」と,プロとしての意気込みが感じられる発言も飛び出した。
 
 そんな中あめみやたいよう選手は,「AIに勝ちたい」という明確な目標を提示した。あめみや選手によると,テトリスのAIが非常に強く「これより強いAIはいないんじゃないか」と感じるレベルだという。それもまだ成長する可能性があるので「人類を超えたい」と,壮大な目標を掲げていた。

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 そして最後に岸さんからは「eスポーツというジャンルが大きくなって,若い人たちも興味を持ってくれているので,自身の実況を通じて,選手の素晴らしさやゲームの面白さをしっかりと伝え,見る側の人たちにも,継続して楽しんでもらいたい」と語った。

 こうして,第1回日本eスポーツアワード受賞者によるトークイベントは終了となった。日本eスポーツアワードは,先日第2回の中間発表が行われ,本日登壇した選手を含め,数多くの選手やストリーマーの名前が挙がっていた。各部門のファイナリストを決めるファン投票は,11月15日まで実施されているので,あわせてチェックしてほしい。

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 日本eスポーツ連合(JeSU)は本日,2025年1月15日に開催される「日本eスポーツアワード2024」ファン投票について,中間結果を発表した。本日公開された投票結果は,9月1日から9月27日までのファン投票を集計したもので,およそ1か月間で約1万3000票が集まったと発表されている。

[2024/09/27 20:39]

日本eスポーツアワード公式サイト

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