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日本発の3Dファイル形式「VRM」を国際標準化へ。VRMコンソーシアム,基盤技術を開発したKhronosとの共同開発を発表
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印刷2024/10/24 15:21

業界動向

日本発の3Dファイル形式「VRM」を国際標準化へ。VRMコンソーシアム,基盤技術を開発したKhronosとの共同開発を発表

 VRMコンソーシアムは本日(2024年10月24日),3Dアバター向けファイル形式「VRM」国際標準化に向け,VRMの基盤技術「Khronos glTF 2.0」を開発した米国のThe Khronos Groupと協力し,VRMとglTF形式の共同開発を進めると発表した。

画像はVRMコンソーシアム公式サイト(外部リンク)より
画像集 No.002のサムネイル画像 / 日本発の3Dファイル形式「VRM」を国際標準化へ。VRMコンソーシアム,基盤技術を開発したKhronosとの共同開発を発表


 VRMは,2018年に誕生した日本発の規格であり,プラットフォームに依存しない相互運用性を想定したものだ。

VR向け統一3Dアバターファイルフォーマット「VRM」発表
(GamesIndustry.biz Japan Edition)


 VRMは誕生以来,日本国内で認知度を高めていき,メタバースプラットフォームの「バーチャルキャスト」「cluster」,3Dモデル制作ツールの「VRoid Studio」など,さまざまなアプリケーションやサービスに広く利用されている。

「バーチャルキャスト」公式サイト

「cluster」公式サイト

「VRoid Studio」公式サイト


 VRMコンソーシアムとKhronosは,2024年1月からVRMのさらなる普及を目指し,情報共有を行ってきたという。
 両社は現在,VRMの機能をKhronos glTFの拡張機能に統合する調整を進めているそうだ。VRMをglTF仕様として取り込み,認知度を向上させ,世界中のメタバース業界でVRMに対応したサービスの増加を目指している。

「VRMコンソーシアム」公式サイト

「VRMコンソーシアム」公式X

「Khronos」公式サイト


<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>



米国・KHRONOSグループ×VRMコンソーシアム
3Dアバターファイル形式「VRM」の国際標準化に向けて協力・連携

 一般社団法人VRMコンソーシアム(代表理事:石井洋平、所在地:東京都中央区)は、同社が開発・提唱する3Dアバター向けファイル形式「VRM」の国際標準化に向けて、その基盤技術「Khronos glTF 2.0」を開発したThe Khronos Group Inc.(President:Neil Trevett、所在地:アメリカ・オレゴン州/以下、Khronos)と協力し、相互運用可能な3Dアバターを実現するグローバルなオープン標準として、VRMとglTFフォーマットの開発を共同で進めていくことをお知らせします。

 VRM(https://vrm.dev/)は、一般社団法人VRMコンソーシアム技術委員長の岩城進之介によって提唱された、メタバース時代のインターオペラビリティ(相互運用性)を想定したプラットフォーム非依存型の日本発3Dアバター規格です。2018年の誕生以来、メタバースコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」をはじめ、3Dキャラクター制作ソフトウェア「VRoid Studio」やメタバースプラットフォーム「cluster」など、様々なアプリケーションやサービスに対応し、既に国内ではプラットフォーム間でアバター連携する際の事実上業界標準規格として広く使用されています。

 VRMコンソーシアムとKhronosは、VRMのさらなる普及を目指して今年1月にリエゾン合意を締結し、これまでVRMに関する様々な情報共有を行ってきました。現在、両社はVRMの機能をKhronos glTFの公式拡張機能「Ratified Khronos Extensions」に統合する調整を進めています。glTFは高い拡張性を有しており、特にKhronosに承認された拡張機能の多くは幅広いプロダクトで採用され、glTFの更新時にglTFのコア仕様として取り込まれてきました。VRMについても同様にglTF仕様として承認されることにより、日本国内に留まらず、世界中のメタバース業界において認知度が向上し、VRMに対応するサービスの増加を期待することができます。また、glTF 2.0はISO/IEC規格(ISO/IEC 12113:2022)であり、VRMがKhronos glTF Ratified Extensionsに採用されることで、VRMがISO/IEC規格として国際的に認知される道が開かれます。VRMがKhronos、さらにはISO/IECに採択されることにより、長期にわたる規格の継続性と安定性が保証され、VRMのユーザー、クリエイター、デベロッパーは安心してVRMを利用・流通させることが可能になります。今後は両社間でさらに協議を進め、内容や時期などの詳細を確定していく予定です。

 VRMコンソーシアムおよびKhronosは、VRMの国際標準化を通して国境のないメタバースを実現し、国内外問わずメタバース業界がさらに躍進できる環境作りに貢献してまいります。詳細についてはvrm-consortium.orgおよびkhronos.orgをご覧ください。

<「VRM」について>
 VRMは、メタバース時代のインターオペラビリティ(相互運用性)を想定した、プラットフォーム非依存の日本発の3Dアバター向けファイル形式です。従来の3Dモデルとしてのテクスチャやボーンといった情報に加え、視線設定など一人称で操作するアバターに必要な情報を扱えるようにし、環境により異なるスケールや座標系などを統一することで、3Dアバターがあらゆるプラットフォームで使用されることを想定しています。また、人が操作して人格を演じるアバターの特性を考慮して、このアバターを他人が使用しても良いか、暴力表現をしても良いか、などアバター特有の権利までもファイルに埋め込むことが可能です。現在はバージョン1.0を展開中です。

<「VRMコンソーシアム」について>
3Dアバター向けファイルフォーマット「VRM」の策定・普及を目的とした一般社団法人です。
【名称】  一般社団法人 VRMコンソーシアム
【設立日】 2019年4月24日
【所在地】 東京都中央区銀座4-12-15
【事業内容】
 ⑴ 3Dアバターモデルの統一規格「VRM」の策定
 ⑵「VRM」に関連する情報の収集および提供
 ⑶「VRM」の普及および広告宣伝 
 ⑷「VRM」により創作される3Dモデルの法的保護に関する提言及び整備
 ⑸「VRM」に関する内外関係機関との交流および協力
 ⑹ 前号に掲げるもののほか、当法人の目的を達成するのに必要な活動

【役員構成】
 代表理事  石井 洋平 (株式会社バーチャルキャスト)
 理事    岩城 進之介(株式会社バーチャルキャスト)
 理事    大前 広樹 (ゲーム開発者)
 理事    久保田 瞬 (株式会社Mogura)
 理事    清水 智雄 (ピクシブ株式会社)
 理事    副島 義貴 (株式会社NTTコノキュー)
 理事    中川 直政 (弁護士 日比谷パーク法律事務所パートナー)
 理事    松本 有啓 (株式会社MOEグループ・ホールディングス)
 監事    栗本 肇  (税理士、行政書士)
 監事    佐藤 豊  (山形大学准教授(知的財産権))
【公式サイト】 https://vrm-consortium.org/
【会員のお申し込み・お問い合わせ】 VRMコンソーシアム事務局:[email protected]

<Khronosについて>
Khronosは、業界をリードする180以上の企業が参加する非営利のオープンな団体で、3Dグラフィックス、メタバース、拡張現実、仮想現実、並列プログラミング、ビジョンアクセラレーション、機械学習のための高度でロイヤルティフリー、さらに相互運用性のある標準規格を作成しています。Khronosの活動には、glTFやOpenXR、Vulkan(R)、WebGLが含まれます。Khronosのメンバーは、Khronos仕様の開発と進化を推進し、仕様のドラフトやコンフォーマンステストの早期アクセスにより、先進的なプラットフォームやアプリケーションの提供を加速させることができます。


「VRMコンソーシアム」公式サイト

「VRMコンソーシアム」公式X

「Khronos」公式サイト

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